ロスターって何?
エアラインによってスケジュール/シフトの呼び方は変わり、中東系のエミレーツ航空・エティハド航空・カタール航空ではロスターと呼びます。
エミレーツ航空では、毎月20日前後に次の月のシフトを確認できます。カタールやエティハドでは少し遅めの26日前後のようです。
CAの毎月のスケジュールはバラバラ!?
中東系エアラインは日本人クルーも就航都市全てに乗務出来ます。
日本線は平均月に1、2本入る日本人クルーが多いですが、数カ月日本線が全く入らないクルーもいれば、全て日本線のみになるクルーもいます。
また、ヨーロッパ線が多いクルー、アメリカやオーストラリア等の長距離路線が多いクルー、アフリカ線だらけのクルー、日帰り便で埋まるクルー等、バラバラです。
外資系CAフライトスケジュール公開!
今回は2020年2月のロスターをご紹介します。
- クアラルンプール/マレーシア
- 成田/日本
- テヘラン/イラン
- スペイン/バルセロナ
メキシコシティ/メキシコ
バルセロナ/スペイン - ブリュッセル/ベルギー
全部で5本のフライトがありました。
イランフライトのみ日帰り便で、残りはステイ付のフライトです。
実は体力勝負なフライト時間
合計約107時間でした。
2018〜2020年初めは増える需要にクルー数が追い付かず、毎月定められた時間ギリギリまで飛んでいました。
2018年以前は、月60〜80時間のゆったりとしたフライト時間でした。
中東系にはスワップというクルー同士でフライトを交換出来る制度があり、あまり激務が好きではなかったので短いフライトやオフ(休日)とよくスワップしていました。
5つ星ホテルでのんびりステイ
一泊滞在(24-30時間)が基本です。
その都市に週何便フライトがあるかによって変わります。
中東系は就航同都市へのフライトが毎日数便あるので、基本的に一泊のみのステイが多いです。
2泊以上ステイ出来るフライトはご褒美フライトで、クルーに人気があります。
今回のシフトではスペイン/メキシコがそのラッキーフライトに当たります。
バルセロナ 2泊(48時間)
メキシコシティ 1泊(24時間)
バルセロナ 1泊(24時間)
これは毎日就航便かどうかとは関係なく、クルーレストとの関係です。
ドバイ→バルセロナ→メキシコシティ→バルセロナ→ドバイの合計フライト時間&ベースのドバイから離れている日数が長いので、オフが1日付いて2日滞在になりました。滞在と合わせて4泊7日のフライトでした。
嬉しいリクエスト制度
エミレーツ航空には、自分の好きなフライトをリクエスト出来るビッドシステムがあります。
毎月5セットのリクエストが出来ます。
- 就航地(国・都市を選択)
- 日付指定でのフライト
- 長めのオフ(1ー5日間まで選択)
- ステイ時間(48時間以上を選ぶクルーが多め)
例えば以下の細かなリクエストが可能です。
- 友達の結婚式に出席したいので、どうしても10月1日に羽田線が欲しい!ので日付と就航地の同時リクエスト
- ちょっと長めの休みを取って、プチ旅行に行きたいから5日間の連休リクエスト
- どこでもいいから、2泊以上ステイしたい!とステイ時間48時間以上のリクエスト(このリクエスト結構多いです)
実際にリクエストが通るかは、所属するグループによります。
1月 :1のグループのリクエストが通りやすい
2 月 :2のグループのリクエストが通りやすい
と月毎にトップリクエストグループが変わっていきます。
入社時に振り分けられた1〜7の自分のグループがトップの月はほぼリクエスト通りのものが貰えます。私の2月のロスターも日帰り便以外の4本はリクエストしたものです。
まとめ
中東系エアラインは他の外資系エアラインと比べて激務とよく言われていますが、今回のロスターでだいたいイメージ出来たらと思います。
正直、107時間は激務ですね笑
ただ5本のみなので、身体的には楽な月だったように思います。
これが日帰り便が多かったり、休みがなく連続でフライトが入っていると曜日や日にちの感覚がなくなります…
飛行時間が多いところは体力勝負になってきますが就航都市も多く、世界中飛び回れる事は中東系の大きな魅力だと思います。